和田 猛
薬学部 生命創薬科学科 教授
ボラノホスフェートDNA(PB-DNA)はリン酸部の非架橋酸素原子の一つをボラノ基に置換した化合物である。ホスホロチオエート核酸よりも高いヌクレアーゼ耐性を持ち、毒性も低いなど核酸医薬として魅力的な性質を有する。我々は、PB-DNAのリン原子の立体化学を厳密に制御しながら、アンチセンス核酸に使用するために十分な長さのオリゴマーを合成する技術の開発に成功した。