Academic Stage Ⅱ 11日(金) 11:30-12:00
[medU-net] 長崎大学

淵上剛志

医歯薬学総合研究科・准教授

アミロイド関連疾患の画像診断薬剤としてのクロモン誘導体の開発

本発明におけるクロモン誘導体は、① 異常型プリオンタンパク質凝集体( PrPSc)に対する強い結合親和性 ② 高い血液脳関門の透過性 ③ 非結合体の脳からの速やかな消失性の3つの条件を満たしている。従って、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に代表されるプリオン病の早期診断薬剤への応用、さらにはプリオン病治療薬へと展開が可能であると考えられる。また、これらのクロモン誘導体は、Aβやα-シヌクレインへの結合能も有している。それぞれアミロイドへの親和性や選択性が置換基によって異なることが見出されたため、今後はアミロイドを個別に識別できる診断薬や治療薬へと応用可能である。

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